Hyper-Vもやりたいのですがその前にXenServerP2V/V2Vをやってみようと考えたのですが、P2Vでハマってしまいました。

 

当初の予定通り、物理環境のPCDell Optiplex GX300)のOSであるWindows2000(Professional)を対象に仮想化環境に移そうとしたのです。理由はディスク容量が一番少なくて済むので試しにやってみるには良いかも、ということでした。

 

 

XenServerにおけるP2Vの実施方法ですが、左図のようになります。

 

まず、XenServerP2VツールであるXenConvert(これも無償)を対象となる物理PC(またはサーバ)にインストールします。これ、Windows用しかないようなので、Linuxの場合は同様にはできません(方法はあるようです。それは機会を改めて)。

 

そして、XenConvertを実行します。すると、あら不思議!?、物理PCで動作していた環境が、まぁ何ということでしょう(^^)、仮想化環境の中で、まったく同じように動くようになったではありませんか・・・・・・ということになるはずなのです。

 

 この機能は、企業等で物理サーバ台数を減らし、かつ従来のOS環境を容易に仮想環境へ移行する為に極めて有効な方法として使われるものです。既にXenCenterのところ(地球環境に手を仮想化!?(5))でも書きましたが、OSのインストールは難しくなくても手間と時間がかかる作業です。この負担を大きく軽減するものだからですね。

 

 

で、取りあえずWindows2000 Pro.の入っているDell Optiplex GX300XenConvertをインストールして実行することにしました。

 今までのXen関係のものはすべて問題なくスムーズに進んでいたのですが・・・・・・・(^^;

 

 

これが、うちのWindows2000です。

 この時Dell Optiplex GX300はものすごい大音響を立てて稼動しています(--)。しかも一旦撤去したので作業場所がなく、リビングのTVの前に持ってきて本体の上にキーボードを置き、もう一台別の古いPC(初代WebサーバだったDell Dimension L600CX)も引っ張り出してきて、その上に新たに購入した液晶ディスプレイを載せました(これはMac CRTが老朽化したのに伴い、かつエコを指向してリプレースする為に買ったものです)。10mのLANケーブルで接続。

 

 チト酷い状況ですが(^^)、とっととP2Vをやってさっさと片づけましょ!

 

 

 

 citrixWebサイトから既にXenConvertのインストールファイルはダウンロードして来ています。

 

32bit用と64bit用があるのですが、ここでは32bit用の「XenConvert_Install.exe」を使用します。

クリックして実行すると以下のようなダイアログが表示されました。

 Microsoft .NET Framework 2.0 SP1が入っていないという警告で、それをインストールするかどうかの問合わせです。

 ・・・・何かイヤな予感。相当古いOSですから。入れて大丈夫かなぁ・・・・。

 でもXenConvertの動作には必要なのでしょう。

エイヤで「Install」ボタンをクリックします。

(自分の個人PCでないと出来ませんね、このエイヤは(^^;

 

.NET Frameworkのインストールが終わり、いよいよXenConvert2.0を入れます。

とっとと「Next」クリック。

 

 同意して「Next」。

 

 そうそう、また余計な話なんですが(^^)

 この前国内線の飛行機に乗りました。最近飛行機に乗る際は手荷物を最小限にして預けたりしないようにしていたのですが、今回はちょっと荷物が多くて手荷物を預けようとしました。すると、「同意書」にサインせよと言われました。

 「えっ!?」以前はこんなことなかったんですけどねえ。9.11以降のテロ対策でしょうか? ライターなどは機内に一つしか持ち込めない等、いろいろ変化はありますが。

 

 しかし、訊いてみるとそうではないようです。いわく、

「手荷物が損傷した場合、責任が負えないから」

 なんだかおかしな話です。

 いつから、世の中はagreementを取りさえすれば責任を負わなくても良い社会になってしまったのでしょうか。

 古くから医療の分野では「手術同意」がありました。

 これは最善最大限の医療行為を施しても救えない病気やケガがあるということが前提です。

 

 おそらく、ソフトウェアが転機でしょう。バグをすべてFIXすることが難しいという基本認識でこれはMicrosoftから始まったようです。

 そして、煙草の害を明記するagreementが煙草のパッケージに入るようになりました。

 しかし、それが手荷物預かりにまで???

 結局、同意は拒否し、手荷物は預けませんでした。

 リスクを自分が負うという場合、自分で出来るのなら自分でやりますよね。

 

 

 インストールフォルダを選択して「Next」。

 デフォルトでいいですね。

 

 インストールです。「Install」をクリック。

 

 ここは「はい(Y)」で。

 

 XenConvertはインストールできたようです。

 

 

 早速XenConvertを起動しましょう。

 

 

 P2Vだけでなく、いろいろ出来るようです。

 「From」でこのマシンを指定すればP2Vとなります。

 「To」では、いきなり仮想環境へ移す(「XenServer」を選択)以外に、仮想環境で利用できる仮想ディスク(VHD)のオプションもあります。なおVHDWindows7Windows Server 2008 R2では標準でサポートされる形式です。

 

 ここではFromWindows2000のマシン本体、ToXenServerを選択し、P2Vを実施します。

 

 

  対象のディスクを選択します。

 これ、複数のディスクドライブに対応していませんねえ。大抵複数ドライブに(特にサーバは)切られているはずですが。

 

 あら不思議!? というようにはいかないようです。

 特にミドルウェア等を入れていて、それがOS以外のドライブに入っている場合(大抵の企業サーバはそうしています)は、順次ドライブ単位に移行して、その上で仮想OSを稼働させないとサービスなどがうまく動作しないでしょう。

 一応、ゴミ箱の内容をもっていかないオプションが付いています。

 

 ここでは、対象となる仮想化サーバと、その管理者権限のアカウント情報、それと変換処理の作業をするフォルダ(ディレクトリ)を指定します。

 

 対象の仮想化サーバはXenServerが入っているサーバ機のホスト名(ここではIPを入れています)とrootおよびそのパスワードを指定。

 

 しかし、このPCには作業ワークとなる領域の空きがありません。D:ドライブがあるのですが、C:の使用領域以上の残量がないのです。

 ううむ、これネットワーク・パスは使えるかなぁ?

 取りあえず、やってみようということでWindows Vista PCの共有ディスク上にフォルダを作成してそれを指定しました。

 この画面では「参照」ボタンが付いていますねえ。

 

 ここでは仮想環境内での名称を入力します。

 XenCenter画面で入れるものと同じです。後からXenCenterでも変更できます。

 

 今までの入力内容を確認して「Convert」ボタンをクリックします。

 

 しかしここでProgressがまったく進みませんでした。止まってるのか??? うーむぅ・・・

 ひとつ考えられるのは、この2つ上で指定した作業領域(Workspace)でネットワーク・パスを指定していること。かと言ってローカルディスクには・・・・

空きがぁ~ない~♪(チョット井上陽水が)。

 

 仕方ない。ネットワークドライブとして接続してみよう。ということでWindows2000上にF:ドライブを割り当てました。

 

♪行かなーくちゃ、接続をしに行かなくちゃ・・・

(もうええっちゅうに・・・・・・)

 

さて、画面を戻って設定し直してリトライ。

処理を始めました。が・・・・・・左図のところで停止。

時間がかかっているだけなのかと思ってしばらく放置していたのですがまったく進展なし。

タスク・マネージャで確認したのですが動いている形跡なし・・・・そして画面操作が応答しなくなってしまいました。Oh,bull shit!!

 困ったなあ・・・・・・・・・・・。

DVC00098 

仕方ない・・・・・ガサゴソ・・・ゴソゴソ・・・

引っ張り出してきたのは外付けのUSB接続HDDです。ネットワークがダメなら、これならどうだ! という感じで、接続して再挑戦です。

 

#左図を見て頂ければ分かると思いますが、このPCC:ドライブはわずか20GB()です。だから簡単に試せると思ったのですが、そうは行かないですねえ。

これはG:ドライブになりました。総力戦の予感?

 再度リトライです。

 が、現象はほぼ同じ

 進捗はサービス停止のところではなく、レジストリのコピーのところだったんですが、やはり応答なしになってしまいました。

 

 

 

 あと、いきなりXenServerではなく、VHDに落とす方法や、作業領域をサブフォルダにしたり等、いろいろ試したのですがNG

 

 結局いつまでもリビングに大音響PCを置いておく訳にもいかず、痛恨の撤収。

 また機会を改めて・・・・orz

 

 

 

 その後、citrixのフォーラムを調べてみると、同様の現象によりWindows2000ではP2Vが出来ないという書き込みがありました。どうやらこれはXenConvertに問題があるようだということで、この解決を待つか、Windows2000では諦めるか、他の方法を考えるかということに。

 しかし、今回の計画「地球環境に手を仮想化」後にcitrixのフォーラムが立ち上がったのでこれは先走り過ぎたかなということで。まあよくあることです・・・。

 かつて明治陸軍の青森五連隊神田大尉も言ってました「XenWin2000を見放した・・・・・(いや言ってないし)」(?)

(2009/10/17)

Contents

地球環境に手を仮想化!?(1)

仮想化以前の悲惨なPC乱立状態

地球環境に手を仮想化!?(2)

仮想化ソリューションの選定、ハード選択、仮想化構想

地球環境に手を仮想化!?(3)

Intel-VT対応のCPU換装。Intel-VTの設定方法

地球環境に手を仮想化!?(4)

XenServerのダウンロードとインストール

地球環境に手を仮想化!?(5)

XenCenterのインストールとXenServerアクティベーション

地球環境に手を仮想化!?(6)

仮想OSのインストール Windows xp(SP3) 準仮想化

地球環境に手を仮想化!?(7)

ISOファイルを使用した仮想OSのインストール Fedora11 x64完全仮想化

地球環境に手を仮想化!?(8)

ここまでのインプレッション

地球環境に手を仮想化!?(9)

LinuxPCからも仮想OS(特にWindows xp)を使えるようにしました。

地球環境に手を仮想化!?(10

と書いた矢先、そのPCが壊れたので、シンクライアント?

地球環境に手を仮想化!?(11

P2Vでドッカーン☆

地球環境に手を仮想化!?(12

V2Vは順調に

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